JAML Academy 学べるリース Vol.2

リースビジネスを理解する

リースビジネスのフィールド

航空機、医療機器、工作機器、パソコン、太陽光パネル、船舶、店舗設備など、リース会社が扱うモノは多岐に渡ります。割賦、融資、ファクタリング等の金融商材もご提案できることから、国内外問わず様々な分野・業界のお客様のニーズに応え、経営のサポートをすることができます。リース会社のビジネスフィールドは広がり続けており、多様な企業・組織の成長を支えることで、社会の発展に寄与していくことができます。

食農ビジネス

農業生産者様向けに、トラクターやコンバインといった農業機械、ビニールハウス、園芸施設、畜産設備などの設備導入のサポート、牛や豚といった素畜を対象とした幅広いファイナンス商品等を扱っています。農業生産者様と協働しながら、個人から組織への農機継承をお手伝いするなど経営課題に適切なサービスを提供していきます。

メディカル・ヘルスケア

最新の医療・介護機器、電子カルテなどの事務機器、医療用家具や電化製品など、現場で必要となるモノのリースを行います。また、医療マーケットを分析し、開業立地の調査や物件のご案内をするなど、開業を志すお医者様向けのサポートも実施。事業計画立案サポートから専門家のご紹介まで、医療業界のお客様に対して多角的なサービス提供をしています。

建設機械

お客様と建機メーカーの間に入り、トラック、ショベルカー、高所作業車や破砕機といった建設現場で必要となる機械をリースという形で提供し、ファイナンスをサポートします。中古市場の発達により、モノの価値に依拠した契約も可能のため、中小から大企業まで、幅広いお客様へサービスをご提供できます。

流通産業

皆さんの生活にも身近なコンビニエンスストアやスーパー、アパレル店舗などに並ぶ商品棚、POSレジ、什器、ディスプレイといった店舗設備にも、実はリースが使われています。また、お客様によっては、生産から在庫管理、販売に至るまでの効率的な物流管理システム構築により、「物流」そのものをサポートする場合もあります。

産業設備

荷役機器や制御機器、分析機器、産業用ロボット、電動工具、厨房機器、LED照明といった、工場などで必要となる産業用機械設備を扱い、食品、化学、製紙工場など、多様な分野のお客様のニーズにお応えしています。ものづくりを支えるだけでなく、コストダウンや自動化、省電力化のサポートも行っています。

船舶、輸送機器

航空機、船舶、港湾荷役機器・設備といった、モノや人を輸送する機器を中心に扱います。特に、数十億~百億単位という巨額の費用を要する航空機や船舶の調達に際しては、日本型オペレーティングリース(JOL)という専門性の高いリースが活用されています。JOLは、出資した投資家にも税務上のメリットがあり、金融商品としても注目されるスキームです。

Check Point

リースで扱う物件は多種多様であり、あらゆる事業分野・領域でのニーズにお応えすることができます。重要なのは、お客様の経営課題に向き合い、ともに解決に向けて取り組めるパートナーとなれるかどうか。そのためには、リースに加え、不動産やコンサルティングなどの多様な機能を組み合わせていくことが必要です。

金融業界とリースビジネス

金融とは「お金を融通すること」、「お金の流れのこと」と定義されます。金融業界とは、前述のような金融機能を提供し、「経済のインフラ」を担う業界のことを指します。「お金をどう扱うか(いかに融通するか)」という問題は、日々の生活から社会活動におけるまで非常に重要ですが、それゆえ複雑でもあるため、専門知識を有したプロによるサポートが必要です。銀行や証券、生損保等と同じく、リースもまた金融業界を担う会社の1つとして、モノ・金融・法律等の知見を活かし、お客様へサポートを行っています。

Check Point

リース業界は、1960年代に日本で最初のリース会社が設立されて以来、民間企業の旺盛な設備投資意欲を受けて急成長しました。その後も、金融機関、商社、メーカーなど様々な分野の企業によりリース会社が設立されています。現在では、各リース会社ともそれぞれの母体の強みを活かした事業展開を行っています。

JAML Member’s View

JAMLでは様々な業界のお客様と取引がありますが、業種や規模の違いはもちろん、財務内容や契約形態などが異なるため、夫々の傾向・リスクを見極め、かつ実態にあった審査を行う必要があります。基本的には、決算数値等をベースとした審査システムを導入して、企業評価・リスク管理を行っていますが、高度な専門知識を要する契約が増す現状においては、各分野の専門知識を持った営業担当・機能部門とも情報を密に交換し、審査を行う必要性が高まっています。審査と言えば、営業と対立する立場と思われがちですが、第一審査部門は営業であり、かかる環境変化に対応するためにも、営業部門・機能部門含めたJAMLの総合力での審査を行っています。

鈴木優太郎

審査部/審査室
2018年入社