PROJECT
STORY
物流 × 資本提携

物流ソリューション
企業への戦略的出資

倉庫内作業の自動化ソリューションから、物流業界全体の課題解決にチャレンジする。

OUTLINE
私たちの生活に関わるあらゆるモノの流通を支えている物流システム。倉庫に保管されている商品をピックアップし、店舗や消費者のもとに届けるまでの物流サプライチェーンは、倉庫スタッフやトラックドライバーによって支えられています。物流業界を担う人材の働き方改革が進むなかで、一連の作業をいかに効率化・省人化していくかが大きな課題となっています。JA三井リースでは、物流ロボットソリューション企業への投資を出発点として、重要な社会インフラである「物流」の課題解決をめざしています。

PROFILE

2013年キャリア入社
JA三井リース株式会社
流通産業第一部 部長 
Y.I.
リース業界からキャリア入社し、流通産業部で農林中央金庫との協業に取り組む。2022年4月より流通産業第一部の部長を務め、物流ロボティクス分野への投資戦略の策定など、物流業界へのソリューション提供に注力している
2008年入社
JA三井ストラテジックパートナーズ
株式会社(JMSP)
代表取締役社長 兼 事業投資部長
S.T.
JA三井リースで三井系企業への提案型営業に取り組み、グループ会社で医療法人の開業支援や建物リース、PFI事業などの経験を積む。JA三井リースの事業開発室長を経て、2024年11月より戦略的投資会社JMSPの代表取締役社長を務めている
2017年入社
プラスオートメーション株式会社に
出向中
K.I.
生活産業部で幅広い顧客を担当後、流通産業第一部で物流企業向けの営業に取り組む。2025年3月からはプラスオートメーションに出向し、同社のロボティクスソリューションをJA三井グループの幅広い企業に提案している
2024年入社
JA三井ストラテジックパートナーズ
株式会社(JMSP)に出向中
Y.S.
事業開発部でキャリアをスタートし、資本・業務提携などによる成長戦略の立案などを学ぶ。2024年11月にJMSPの設立と同時に出向し、JA三井リースの投資先企業の発掘から投資実行に至る一連の取り組みに挑戦中
※掲載内容は取材当時のものです(2026年2月)

SECTION 01

プロジェクトの背景

物流2024年問題…労働力不足が深刻化している

Y.I.
物流業界では、トラックドライバーの残業時間の規制に端を発する「物流2024年問題」の影響が想像以上に大きかったですね。労働力不足による輸送コストの高騰や配送の遅れなど、深刻な問題が浮上しました。そこで流通産業第一部の物流チームでは、将来的な労働力不足の一つの課題解決策である庫内作業の自動化ソリューションに注目し、新しい自動倉庫システム、マテハン、自動フォークリフトを提供する企業との資本業務提携、ソリューション提供におけるファイナンス支援をはじめました。その際、物流業界の多くの課題を整理すると、業界の慣習や構造的な問題など、根深いものが多いと感じ、もっと物流マーケット全体に踏み込んだソリューション提供、仕組み作りが必要では?と感じました。
S.T.
そこで求められるのが、いわゆる「インオーガニック戦略」です。有望な物流ソリューション企業を発掘して資本業務提携することで、物流業界のお客様により質の高い自動化ソリューションを提供していこうという、JA三井リースグループの経営戦略ですね。
Y.I.
戦略の第1ステップは、物流サプライチェーンの川中、「倉庫内作業」の自動化です。倉庫作業のアルバイトをしたことのある学生さんはご存じだと思いますが、商品の仕分けは主に人の作業で成り立っています。倉庫スタッフが商品の格納されている棚まで移動し、注文のあった商品を取り出し、送り先別に必要な数量に仕分け、梱包して発送、これを繰り返します。この作業ゾーンにロボットを導入すれば、商品のピッキングや仕分けを自動化し、人の業務負荷を最小化できます。
S.T.
今回私たちが出資したプラスオートメーションは、倉庫内の仕分けロボットの国内市場でトップクラスのシェアを持つRaaS(Robotics as a Service)ベンダーです。導入コストのかからないサブスクリプション(月額課金)で倉庫内オペレーションロボットを活用できるサービスを提供しています。成長性の評価も高く、JA三井リースグループの物流戦略を推進する上で重要なパートナーと位置づけ、資本提携するに至っています。

SECTION 02

課題解決のポイント

グループネットワークを活かし、
幅広い企業に物流の自動化を提案

Y.I.
面倒な「仕分け」作業を、サブスクリプションで初期費用を抑えて自動化ソリューションを導入できる手軽さは、物流に関わる企業様にとって大きなメリットです。資本提携後には、当部の物流チームのメンバーがプラスオートメーションに出向しています。提携による事業シナジーを高めるため、JAおよび三井グループの幅広い顧客企業に、同社の仕分けロボットの価値を伝えていくミッションを担ってもらっています。
K.I.
私は2025年の3月からプラスオートメーションに出向し、物流に関わる企業様に「仕分けロボット」の提案をしています。製造業や流通・小売業などの「荷主」と呼ばれる企業や、荷主から物流に関する総合的な業務を請け負っている3PL(サード・パーティ・ロジスティクス)企業が提案対象になります。お客様の物流現場の課題にダイレクトに向き合いながら、ロボティクスサービスの営業に取り組んでいます。
Y.I.
K.I.さんは自動化ソリューションを物流現場に実装していくJA三井リースの顧客との連携窓口を担っていて、JA三井ストラテジックパートナーズでは、主に出資後のモニタリングを担っています。併行して、プラスオートメーションに続く新たな物流ソリューション企業の発掘も進めてもらっています。
Y.S.
私は今入社2年目なのですが、入社した年の11月にJA三井ストラテジックパートナーズが設立され、そこに出向する形で戦略的投資という業務にチャレンジしています。物流業界の課題を解決できるような優良企業を発掘し、資本提携などを通じて新たなソリューション提供につなげていく業務です。想像を超えて幅広い領域の専門的な知見が求められ、常に学び続けている感じです(笑)。
S.T.
K.I.さんやY.S.さんのチャレンジを一つの線としてつなぎ、JA三井リースグループの物流戦略をどのように描き、そして物流業界全体にどのようなソリューションを提供していくのか、という視点がとても重要になってきます。その意味で、今回のプロジェクトでは、戦略の立案や戦術の作り込みに時間をかけました。

SECTION 03

成果とやりがい

物流現場の課題を定量的に解決する手応え

Y.I.
部門長としての立場では、物流市場の変化と向き合って現場の課題を解決することと、当社にとってかなり大きな戦略的投資に見合うリターンを創出すること、この2つの道筋をつくるのはなかなか大変でした。中長期的な成長ストーリーを丁寧に練り上げる必要があったからです。物流業界全般の課題認識とその解決手段としての戦略、そしてソリューションを検討するプロセスは、やりがいの大きな仕事でした。
S.T.
確かに戦略の作り込みは、地に足を着けてやり切った感がありましたね。挑戦の成果がより明確に見えてくるのはこれからだと思いますが、このプロジェクトの推進を通じて、JAや三井グループとの連携、社内の部門間の連携がこれまで以上に密になったと感じています。JA三井リースのあるべき姿をみんなで議論できたことは、とても有意義な経験でした。JA三井ストラテジックパートナーズの経営にも役立つヒントが得られたように思います。
K.I.
全体の戦略を受けて具体的な物流ソリューションの提案を重ねている私の場合、すでにさまざまなお客様から、仕分けロボットの定量的な導入効果の報告をいただいています。「人手不足の問題が解消できました」と感謝の言葉をいただいたこともあります。その度に自分の仕事の社会的な意義が再確認でき、モチベーションが高まっています。
Y.S.
物流ロボティクス企業を発掘し、出資を検討する私たちの仕事が、まさにK.I.さんが取り組まれているようなソリューションに結実し、お客様の物流課題の解決につながっていくんですね。一つ一つの出資という点と点が結ばれ、グループ全体として推進するソリューションのダイナミックな広がりを感じます。

SECTION 04

これからの展望

物流チェーン全体を視野に革新を進めていく

Y.I.
このプロジェクトでは、中期的なマイルストーンを設けて物流戦略を推進しています。第1ステップは、物流業界の課題を解決する上で必要な物流機能を確保するため、何社かの物流ソリューション企業に出資や業務提携によるパートナーシップを築いていく現在のフェーズ。第2ステップは、すでにK.I.さんが着手している、当社グループの顧客基盤を活用し、自動化の推進と当社グループで開発した倉庫またはお客様の倉庫で、幅広いソリューションを実装したLaaS(Logistics as a Service)の実現可能性の検証を推進していくフェーズ。第3ステップでは、当社グループが自前の自動倉庫などを保有して、多様なお客様に向けてLaaS事業を商用化していくという構想です。
K.I.
そのマイルストーンの実践に向けて、まずはJA三井リースグループのお客様とプラスオートメーションのソリューションをつなぎ、物流業界における当社グループのプレゼンスをもっと高めたいですね。「物流のことならJA三井リースに相談すれば何とかしてくれる」といったイメージを定着させたいと思っています。
S.T.
事業開発や戦略投資の視点でいえば、庫内作業の自動化の次に来る技術は何だろうと注視しています。ヒューマノイドなのか、自動運転の配送トラックなのか。将来的にはロボットの適切な廃棄など、ライフサイクルマネジメントの視点も求められるでしょう。物流サプライチェーン全体を革新するようなソリューションに挑戦する時期もさほど遠くない気がします。
Y.S.
そう考えると、ワクワクしますね。私は今、プラスオートメーションの次の新たな物流ソリューション企業への投資案件に、主担当として取り組む機会をいただいています。自身が発掘した投資案件を初期検討からクロージングまで一貫して担当する経験を積むことで、物流業界全体の課題を解決できるような新しいソリューション事業などに貢献できるプロフェッショナルをめざせたらと考えています。

MESSAGE

当プロジェクトに興味を持った皆様へ
K.I.
自分はJA三井リースという会社で何ができるのか、どんな業界でどのような貢献がしてみたいのか、そんなことを考えられる人は、きっと面白い仕事と出会えると思います。
Y.S.
部門を問わず、若手に大きなプロジェクトを任せてくれる育成方針があります。基本的に初めて取り組むことばかりの日常ですが、飽きることなく充実した仕事に挑戦できます。
S.T.
市場価値があり成長が見込まれる事業領域において、お客様と一緒に何かを成し遂げるために私たちにできることはまだまだあります。だからこそ、社会のため、お客様のため、会社のために「真剣になれる」人材と一緒に働きたいですね。
Y.I.
リースとは、お客様が投資する設備、当社グループが価値提供するソリューションといった有形の「もの」にファイナンスを行うビジネスです。一般的な銀行の行う「融資」とは違って、ファイナンスを実施した「もの」が鮮明に実感でき、「ものに融資する=物融(ぶつゆう)」という言葉がぴったりくるリアル感に面白さを感じていただけると思います。

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金融とモノの力で社会課題に向き合う。農業から再エネ、グローバルまで、幅広い業界での経験と成長の機会があるフィールドで活躍したい方をお待ちしています。
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